2008年05月18日

【白衣のマーケター】ネット診療圏特集(その7・リアル診療圏との関係)

今回は現実世界の診療圏(以下、リアル診療圏)とネット診療圏の関係を整理します。

リアル診療圏とネット診療圏の概念のとらえ方において誤解が生じやすいのは「扱う地域に違いがあるのではないか」といった誤解です。扱う地域に違いはありません。

例えば東京都渋谷区をリアル診療圏にしている場合、ネット診療圏もやはり東京都渋谷区であり、リアル診療圏とネット診療圏の面積の大きさは全く同じです。

ではなぜネット診療圏をテーマにするかというと、ネット診療圏に無関心でいると、本来リアル診療圏と同じ大きさであるはずのネット診療圏が形成されず、ネット経由の患者の来院が期待できなくなるからです。

ネット診療圏への取り組みがリアル診療圏の大きさの正しい理解に役立つこともあります。ネット経由の来院患者の分析において、リアル診療圏で想定していなかった見込み患者が住むボリューム地域の発見です。リアル診療圏が拡張します。

なぜ新しい地域が発見されるのでしょうか。その理由はネットの圧倒的な経済性です。近隣地域を対象にしたマーケティングコストも地球の裏側のブラジルを対象にしたマーケティングコストもネットにおいては同じだからです。

リアル診療圏ではまったく想定すらしていなかった地域からの反応がネットからはあるはずです。リアル診療圏においてはコストが理由で対策が立てられなかった地域からの反応です。

反応の測定方法はアンケートを使います。初診時の問診シートで充分です。

・どこで当院を知りましたか?
とし、
・インターネット
・駅看板
・電柱看板
・知り合いの紹介
・家族の紹介
等、来院につながったチャネル分析をしましょう。

アンケートを分析することで、ネットが来院動機になった患者が特定できます。

ネット診療圏がリアル診療圏と比べて広いことが確認された場合、直ちにリアル診療圏も拡張し、ネット診療圏と同じ大きさにし、リアルの世界でもマーケティング対策を講じなければいけません。

ネット診療圏の考え方は単なるWebマーケティングの話ではなく、実際の診療圏を正しく調査するためのツールでもあるのです。

次回につづく。