2008年02月10日

【白衣のマーケター】人の噂は75日、ネット上の噂は子々孫々まで

「病院検索」「診療所検索」などのキーワードでYahoo!・Googleで検索すると、病院・クリニックを探すための検索サイトがたくさん表示されます。医療マーケティングが本格的に商用化されてきたこと実感します。

各医療機関検索サイトは地域別・診療科目別・疾患別などそれぞれ工夫をこらして医療機関の情報が整理されています。

医療機関検索サイトとしてのビジネスモデルとしては、
・広告収入
・個別ページ掲載収入(簡易ホームページを医療機関に提供する対価として)
が中心です。

貴院が医療機関検索サイトを集患目的で利用する場合、媒体としての価値が医療検索サイトにあるかないかが重要です。1日何人のアクセス数があるかを医療機関検索サイトの媒体資料等で確認してください。定量的に販促チャネルとしての価値がわかります。

掲載料が無料の場合もありますが、ビジネスモデルにおいて他の収益モデルがない医療機関検索サイトについては、媒体としての自信がないことの表れです。登録しても販促チャネルとして機能しない場合があります。要注意です。

医療機関検索サイトでよくあるコンテンツに口コミ情報があります。患者が医療機関で受診したあと、感想を医療機関検索サイトに投稿しています。まだまだ絶対的な投稿量が少ないので、複数の医療機関を比較しにくいのと、情報としての信頼性を担保するしくみがないので、まだまだ医療機関に関する口コミ情報はネット上のキラーコンテンツとして認識されていません。

検索サイトにおける口コミ情報が医療情報としての信頼性を得るためにはどうすればいいでしょうか。

企業サイトの例をご紹介します。Yahoo!オークションでは、売買取引の後、必ず売り方・買い方双方から取引内容の評価をしてもらいます。その評価の累積は売り方・買い方の信頼度の評価尺度となり、売買取引前の参考情報として活用されています。

書籍ネット通販のアマゾンでは、絶対的なメジャーサイトとして読者レビューの量で質をある程度カバーしています。

医療機関の口コミ情報の場合も、アマゾン型になるのではないかと当ラボでは予想しています。

乱立する医療検索サイトの中から勝ち組サイトが出てきて、日本全国の口コミ情報の一極集中がはじまるのではないかと見込んでいます。医療マーケティングにおいて最も重要な対策対象となるかもしれません。

ネット上の口コミで悪口をいわれたらたまらないといったご意見もあるでしょうが、ごまかしのない透明性の高い医療マーケティングを展開していれば、多少の悪口は全く心配することはありません。むしろ積極的に口コミ対策を図り、貴院の医療マーケティングに活用するべきです。強気になってください。

口コミは医療業界においては伝統的な集患手法ですが、この手法の主なる舞台がネット上に移った場合、口コミのパワーは絶大な力をもつようになります。人と人との口伝いの情報伝播力に比べて、ネットの情報伝播力はケタ違いです。1:1ではなく、1:全世界で情報が伝播します。

ネットは記録性もあります。人の噂も75日といいますが、ネット上の噂は永久に電子データとしてネット上に蓄積されます。

なにかのはずみで貴院の負の口コミ情報が地域社会で流れてしまった場合、おおげさでなく経営破綻に追い込まれてしまうかもしれません。それほどの危機感が必要です。

将来を見越し(2〜3年以内だと思いますが)、口コミを活用して大躍進するために、口コミから貴院の経営活動を守るために、今から院長自らがマーケターとなって、来るべきときを迎えうつ準備をしてください。

次回につづく。