2008年03月09日

【白衣のマーケター】患者のおサイフケータイのひもをゆるませよう

3月3日から6日まで、東京ビッグサイトで開催された「IC CARD WORLD 2008」に行ってきました。
http://www.shopbiz.jp/top/index_IC.html?PID=0003&TCD=IC

今年で10回目になります。4日間の来場者数は165,117人。

私は毎年行っているのですが、ここ最近来場者の数が爆発的に増加しているように感じます。来場者の顔つきも技術者でなさそうな人が多くなってきました。

Suica(JR東日本)・PASMO(関東圏私鉄)・電子マネーのEDY・おサイフケータイ(携帯電話会社)など、ICチップを活用したビジネスが普及したからだと思います。

今回の「IC CARD WORLD 2008」では、特におサイフケータイを活用したマーケティング関連の製品・サービスが目立ちました。

おサイフケータイとは、ソニー製のICチップ「FeliCa」が携帯電話に搭載された携帯電話のことです。ドコモ・au・ソフトバンクの各携帯会社から発売されています。

小売の店頭や街ナカなどに設置された接触端末とWebサイトとおサイフケータイを連携させて、ポイント会員化、割引クーポン発行、情報発信などが行えるといった製品・サービスが多く展示されていました。

ある調査によると、2007年10月時点でおサイフケータイのユーザーは4割を超えています。
http://c-news.jp/c-web/ShowArticle.do?did=01&aid=00010757

おサイフケータイはプラスチックカードにICチップが埋め込まれたICカードに比べて次のような優位性があります。

・ICチップに後からさまざまなサービスが追加できる。
・メールやケータイサイトなど携帯電話の通信機能が使える。
・画面があるのでサービス内容が表示できる。(電子マネーの残高など)

約5年前、私はICカードに関する実験をしたことがあります。Webサイトを使ったICカード向けの電子映画チケットの販売実験です。

実験モニターは、パソコンにICカードの読み取り装置を取り付け、専用のソフトウェアをCD-ROMからパソコンにインストールし、インターネットでWebサイトにアクセスし、電子チケットをWebサイトからダウンロードできます。

ICカードにはおサイフケータイのような画面がありません。したがいまして、電子チケットをダウンロードしても本当に無事にダウンロードできたかわかりませんでした。実験なのでモニターからはクレームはありませんでしたが、商用サービスとしては欠陥サービスでした。

その当時を振り返りますと、おサイフケータイの多機能性は舌を巻くばかりです。電子マネーやクレジットで買い物ができる。電車・バスに乗れる。ポイントカードになる。等々。

皆様の病院・クリニックにおかれましても、患者がおサイフケータイを持って来院されているのではないでしょうか。

医療マーケティングへの初歩的な応用の観点から、活用できそうなおサイフケータイの機能をピックアップします。

ICチップ端末におサイフケータイを近づけると、
・ケータイサイトのURLがおサイフケータイの画面に表示される機能
・任意のメールアドレスがおサイフケータイの画面に表示される機能

これらの機能を使って、まずは、

・貴院のケータイサイトのURLのご案内
・メルマガを携帯電話向けに発行するための患者メールアドレスの収集

を検討されたらいかがしょうか。

おサイフケータイ向けの接触端末は3〜4万円でさまざまなメーカーから販売されています。10cm四方以下の小さなサイズのものからあります。電池や電源コードで動きます。

一例で、(株)インデックスのおサイフケータイを使ったCRMサービスをご紹介しときます。
http://smmo.jp/index.html

駅看板などの交通広告の分野でもおサイフケータイの活用が始まっています。ソニー製のパソコンには標準でICチップ読み取り装置が搭載されるようになってきました。ICチップに関するビジネスは今後ますます発展しそうです。

おサイフケータイと診察券・電子カルテとの連携サービスも、ごくごく近い将来には医療界のテーマとなってくるような気がします。

医療マーケティングのパイオニアとして、今のうちから、ICカード、おサイフケータイを使った患者サービスを研究されることをお勧めします。

次回につづく。