2008年03月16日

【白衣のマーケター】患者は風邪を直して飛行代を得る?

2006年9月、東京都のすべての都立病院でクレジット決済ができるようになっています。

電気・水道・ガス・電話・NHK・新聞など、公共料金の分野でもクレジット決済ができる領域が拡大しています。

医療マーケティングでもクレジット決済が意識されるようになってきました。貴院ではクレジット決済ができますか?

クレジットカードが単なる便利な決済手段であったのは昔のはなしです。現在では消費者にとって最も関心のあるマーケティング・ツールとなっています。

なぜか? ポイントや様々な特典がもらえるからです。

例を挙げます。マイラーという人々がいます。マイラーとは航空会社のマイルを貯めて航空チケットに交換することを常に意識している人々です。

航空会社のマイルは飛行機に乗ればもちろん貯まります。東京とヨーロッパを往復すれば、国内旅行ができるくらいのマイルが貯まります。

飛行機に乗らなくてもマイルを貯める方法があります。航空会社の関連会社が発行するクレジットカードで買い物をすると、マイルが貯まるのです。ご存じの方も多いかと思います。

JALの例でいうと、関連会社にJALカードというクレジットカード会社があります。年会費を4,200円支払えば、買い物金額1%のマイルが貯まります。

年間150万円の買い物をすれば、15,000マイルが貯まり、国内旅行ができるのです。

年間150万円というと高額のように思えますが、月13万円弱、意識してクレジット決済をすれば非現実的な額ではありません。

マイラーにとっては、クレジット決済できるかできないかが、サービスを選ぶ決定的な要因となっているのです。

医療サービスにおいては、クレジット決済に関して、マイルやポイントなど、そのマーケティング効果に関して意識されておりません。あくまでも単なる決済手段の一つとして加盟するべきか否かの検討がされています。

民間企業ではクレジット決済は当たり前です。それよりもどこのクレジット会社と提携するか、クレジット会社のポイント制度をいかに活用するかに関心が移っています。

ちなみにJALマイルの会員は全国に約2,000万人もいます。

もし貴院がクレジットカード会社と加盟店契約したら、単にクレジット決済ができることではなく、ポイントが貯まることをアピールしましょう。マイラーやポイントコレクターの心に必ず響きます。

診療圏における競合状況が厳しければ、航空会社と特約店契約を結び、マイルが2倍貯まるようにしてもいいかもしれません。

医療マーケティングとクレジット決済は無関係ではないのです。

次回につづく。