2008年06月08日

【白衣のマーケター】ネット診療圏特集(その8・NTTはやはり巨人?)

医療マーケティングにおいて、NTTの「タウンページ」は医療機関の広告宣伝のための常套手段であると思います。非常にメジャーな広告宣伝媒体かつ伝統的サービスです。院長の皆様もご利用ではないでしょうか。

タウンページはネット上でも展開されています。iタウンページです。

http://itp.ne.jp/

業種・地域別に整理されており、患者が探そうと思えば、簡単に目的の医療機関を見つけ出すことができます。一種の病院ポータルです。

iタウンページを使って患者が医療機関を見つけ出した場合、電話番号・住所・地図が確認できます。

iタウンページにはオプションサービスがあります。電話番号・住所・地図だけではなく、ホームページ形式で医療機関に関するさまざまな情報を発信することができます。同時に、iタウンページ上で目立つように優先的に上位表示されます。価格は月額5,250円(税込)からです。

iタウンページのオプションサービスへの申込率は、当ラボの調査では、首都圏で約7%、地方で約10%となっています。ホームページ全体の開設率が15%と少ない中、このiタウンページのオプションサービスへの高い申込率は異常な数値です。

iタウンページのオプションサービスが広告宣伝媒体として高品質かつ効果的であることが、この申込率の高さの理由でしょうか。

むしろ医療業界のWebマーケティングへの認識不足が、従来型の伝統的広告宣伝媒体であるNTTのタウンページのネット版に安易に向かわせているような気がします。

その証拠に、インターネット広告活用に非常に積極的な飲食店の場合、iタウンページのオプションサービスには医療業界よりも消極的です。東京都渋谷区の例では、506件中6件だけがオプションサービスへ登録していました。約1%強の申込率です。

iタウンページを活用しても意味がないといっているわけではありません。iタウンページはすばらしいサービスです。他の有名病院ポータルと同等のポータル的価値はあると思います。メジャーなサイトなので外部リンク獲得の観点で必ず取り組むべきです。

しかし、iタウンページだけで満足してしまうようではいけません。医療機関によるiタウンページのオプションサービスへのあまりにも高い申込率をみると、Webマーケティングへの積極性よりもむしろ根強い保守性を感じてしまいます。

iタウンページの活用は、数あるWebマーケティング施策の一里塚程度に考えてください。

次回につづく。