2008年01月13日

【白衣のマーケター】産婦人科と小児科はGoogleを捨てる覚悟も

検索エンジン界の二大巨人は今さらいうまでもなくYahoo!とGoogleです。しかし、その利用者層はかなり異なっています。

2007年10月に行われたCNET Japanとボーダーズ社の共同調査によると、消費者が普段利用している検索エンジンは、Yahoo!が61%でトップ、それに続いてGoogleが32%となっています。

利用者層の特徴としましては、Yahoo!は「主婦」「技術系以外の事務職」「販売職」などが多く、Googleは「理系出身者」「経営者・役員」が多い状況です。

医療マーケティングでは、産婦人科や小児科など、女性をターゲットとするような病院・クリニックにおいては、市場シェアの観点からも、ターゲットの面からも、GoogleよりYahoo!の方を優先するべきです。

富裕層をターゲットにした医療サービスにおいては、Yahoo!だけではなく、Googleも重要です。

Webマーケティングにおいては、検索エンジン対策は最も重要な戦略課題でありますが、検索エンジンごとに利用者層が明確に違うということを理解してください。

そうでないと、標榜科目によってはターゲット患者が少ない検索エンジンに必要以上に配慮するようなことになってしまいます。

少し脱線します。

Yahoo!とGoogleの検索エンジンとしての性能差はほとんどありません。しかし、なぜこのような利用者層の違いがあるかというと、Googleの社会全体に対する影響を意識している層と意識していない層があるからではないかと思います。

意識している層がGoogleを利用する傾向にあるのではないかという仮説を当ラボでは立てています。

Googleはインターネット革命の象徴であり、インターネット革命は人類最大の技術革命であると一部の知識層ではいわれていますが、一方、単なる検索サービスの一つとしか認識していない層も多く、この極端な認識の差異は社会学的には非常におもしろい現象といえます。

当ラボの事業領域においては、Googleが人類最大の技術革命であろうが単なる検索ツールであろうが、どちらでも構わないのですが、実態的には人類最大の技術革命が進行中であると捉えています。少し脱線が過ぎましたのでまたの機会にします。Googleに関しては既にご存知かもしれませんが梅田望夫氏の「ウェブ進化論」がわかりやすい良書です。

Webマーケティングのはなしに戻します。
検索エンジンの利用者層は固定化していないことも注目すべきです。市場シェアにおいて、Yahoo!は他の検索エンジンに猛追されています。

世界的にみるとYahoo!はGoogleに負けています。米国調査会社comScoreの調査によると、2007年8月の米国における検索エンジンの市場シェアは、Googleが56.5%、Yahooが2位の23.3%で、Googleの圧勝です。

日本国内の市場シェアの伸び率では、Googleが約16%、goo(NTT系)が約15%、infoseek(楽天系)が約14%なのに対して、Yahoo!は約12%です。NTTや楽天など、通信やECサイトの巨人が虎視眈々と次の検索エンジン界の王座をうかがっています。

ネット社会はドックイヤーです。医療マーケティングにおいても、定期的にどの検索エンジンがメジャーとなっているか、なりつつあるかを注視していないと、いつの間にかピントはずれな対策をしているようなことになってしまいます。

次につづく。